アポクリン腺とは?ニオイを発症させる理由とメカニズムを解説!

アポクリン腺とは?ワキガを発症させる理由とメカニズムを解説!

ワキガで悩んでいる人や、わきがについて調べたことがある人なら一度は耳にしたことのある「アポクリン腺」

「ニオイの原因はアポクリン腺」

「アポクリン腺が多いとワキガ体質になる」

などなどワキガについて調べると必ず出てくるアポクリン腺ですが、アポクリン腺がワキガとどう関係しているのか、きちんと理解できていない人も多いですよね。

今回はアポクリン腺とはそもそも何なのか、どんな役割を持っているのか、そしてアポクリン腺がなぜワキガを発症させるのか、アポクリン腺とワキガの関係について解説します。

そもそもアポクリン腺とは?

ワキガの原因として色々なサイトや記事で目にする「アポクリン腺」

そもそもアポクリン腺とは、人間の分泌機能である汗線の一種です。

汗線にはアポクリン腺とエクリン線の2種類がありますが、それぞれに汗の性質や役割がありそのうちアポクリン腺が臭いを作り出す働きがあるため、ワキガの原因とされています。

アポクリン腺は脇の下に集中している

エクリン腺は全身に存在し体温調節のために汗を分泌しますが、一方でアポクリン腺はわきの下に集中しておりアポクリン腺から出る汗は、白っぽく粘り気があり、脂質やタンパク質などの臭いの元となる成分を多く含んでいるのが特徴です。

また、アポクリン腺はわきの下だけでなくおへその周りやデリケートゾーン、乳輪にも存在しているため、ワキガだけでなくデリケートゾーンが臭う「すそがわきが」や、乳輪周辺が臭う「チチガ」などの体臭で悩む人も少なくありません。

アポクリン腺の役割は臭いを作ること

ワキガの原因がアポクリン腺と言われるのは、アポクリン腺が持つ役割が臭いを作ることだからです。

エクリン腺の役割が体温を調節することに対し、アポクリン腺は臭いそのものを作るために存在しています。

なぜ臭いを作るための汗線が存在するのかというと、簡単に言えば種の繁栄のためです。

私たち人間をはじめ、動物など生物全体の傾向として「自分と同じ臭いを嫌う」という特徴があります。

この傾向は種の存続・繁栄と、自分と同じ遺伝子ばかりを残さないためのもので、本能的にアポクリン腺から出る臭いで遺伝子を判別してるため、アポクリン腺の「臭いを作る」という役割は生物学的には必要なものなのです。

ですが、このメカニズムは人間の視覚や能力の進化により臭いにたよらなくても、目で外見を判別できるようになっためアポクリン腺の役割そのものは要らなくなりました。

このように、アポクリン腺には本来種族の識別やフェロモンを出すための役割が備わっているため、人間が進化した今でも臭いを作り出す機能は働き続けているわけです。

アポクリン腺から出る汗がワキガの原因に

本来は種の繁栄や遺伝子の判別のために必要だったアポクリン腺の「臭いを作り出す」機能ですが、アポクリン腺から出た汗ももともとは無臭です。

ですが、アポクリン腺に含まれる汗には脂質やタンパク質が多くふくまれており、皮膚に存在している常在菌によってこれらの成分が分解されることでワキガ特有の嫌なニオイを作り出します。

またアポクリン腺から出る汗を長時間放置することで、雑菌がワキの下で繁殖してしまうためさらに強烈なニオイが周りに届くようになってしまいます。

アポクリン腺の数やアポクリン腺から出る汗の量が多いとワキガになりやすい

アポクリン腺がワキガを発症させる原因になることは分かりましたが、ワキガにならない人もいますよね。

ワキガになる人とワキガにならない人の違いは、

・アポクリン腺そのものの数

・アポクリン腺から出る汗の量

で決まります。

そのためアポクリン腺の数が多く、汗腺自体が大きい人やアポクリン腺から出る汗の量が多い人がワキガになりやすいタイプだと言われています。

また毛深い人(体毛が多い人)も、分泌された汗や皮脂がワキの下の毛根部分に残りやすいので雑菌が繁殖しやすくなり、ワキガを悪化させやすくなります。

アポクリン線は思春期に活性化しやすい

ではアポクリン腺の数はどうやって決まるのでしょうか。

汗腺そのものは個人差が大きく生まれつきのものや育った環境が影響するため、だいたい3歳前後までの幼少期に汗腺の数が決まると言われていますが、一方でアポクリン腺は思春期から40代半ばごろの間に最も活発になると言われています。

特に思春期は、ホルモンのバランスが大きく変わる時期なのでホルモンバランスの変化でアポクリン腺が刺激されやすく、アポクリン腺から出る汗も多くなりワキガを発症することもあります。

アポクリン腺の数を減らしたり除去することはできる?

アポクリン腺の数が多い人やアポクリン腺から出る汗の量が多い場合、アポクリン腺の数そのものを減らしたり、なくすことは自分ではできません。

ワキガの根本的な原因がアポクリン腺なので、アポクリン腺そのものがなくなれば臭いを放つこともないですがアポクリン腺を除去する唯一の方法は手術だけです。

アポクリン腺をなくすには外科的手術が必要

外科的な手術を行えば、アポクリン腺そのものを除去することができるのでワキガの対策法としては、最も効果的ですが手術費用が高額になってしまうので、誰でも簡単に受けられるわけではありません。

最近はワキガ専門のクリニックも増えたため、アポクリン腺除去の手術にも保険が適用される場合も多いですがそれでも高額になるので、生活習慣の改善やワキガ専用アイテムを使ってもどうしても改善されない場合などに手術を受けるのも一つの手段です。

ただ費用面以外でのデメリットとして、ワキ以外に悪臭の原因があった場合ワキの下のアポクリン腺を除去してもニオイが改善されないことも考えられます。

またワキガが再発する可能性もゼロではないので、クリニック選びやワキガの手術を受ける場合は慎重に行いましょう。

アポクリン腺から出る汗の量をコントロ―ルすることでワキガの臭いも抑えられる!

手術以外にワキガを改善させる方法としては、アポクリン腺から出る汗の量をコントロールすることが最も効果的です。

特におすすめなのは、やはりワキガ専用アイテムですね。

ワキガ専用アイテムには、

・ワキガ、制汗クリーム

・制汗剤

・デオドラント効果のある消臭石鹸

などがあります。

中でもワキガクリームや制汗クリームは、アポクリン腺から出る汗の量を抑える効果や、ワキの下の殺菌・消臭効果に優れたものなど、ワキガの原因やワキガの臭いを悪化させてしまう要因にしっかりアプローチしてくれるものが多いので最適です。

制汗剤なども、ワキの下の殺菌・消臭や汗を抑える効果のあるものが多くドラッグストアなどで簡単に購入できるのでは、外科的手術を受ける前にまずはワキガクリームや制汗剤でケアをはじめてみてください。

【まとめ】アポクリン腺を完全になくすのは難しい…まずはワキガアイテムでケアを

アポクリン腺が本来持っている「ニオイを作り出す」機能は、私たちの本能として備わっているのでアポクリン腺の機能をなくしたり、アポクリン腺そのものを完全になくすには外科的手術などを受けるしかありません。

それでも、ワキガが再発したりワキガと思っていた臭いの原因が他にあった場合など、アポクリン腺除去の手術にもデメリットがあります。

まずは、ワキガ専用アイテムを使ってアポクリン腺から出る汗の量を調節したり、ワキの下を清潔に保つなど、自分で手軽にできるケアからはじめていくことをおすすめします。