ワキガの効果的な治療法「剪除法」(せんじょほう)ってどんな手術?

「手術をすればワキガを確実に治すことができる?」

「ワキガを治したいけど、手術ってちょっと怖い…」

ワキガの治療法として手術で「ワキガの原因である汗腺を取り除く」という方法がありますが、手術と聞くと実際に受けるにはやはり勇気がいりますよね。

ワキガの代表的な手術には、皮膚を切開してアポクリン腺を取り除く剪除法(せんじょほう)と呼ばれる術式があります。

皮膚を切らないといけないので、「傷あとが残るんじゃないか…」「手術だから入院が必要なの?」と色々と不安に思う人が多いと思います。

そこで今回は剪除法の特徴や剪除法のメカニズム、剪除法を受けることで期待できる効果やメリットについてご紹介します。

剪除法(せんじょほう)とは?

ワキガの治療法や手術法を調べていると、よく目にする剪除法。

剪除法は反転剪除法、直視下摘除法、皮弁法とも呼ばれており、ワキガの原因であるアポクリン腺そのものを皮膚を切開して取り除く術式になります。

手術の方法としては、まずワキの下の有毛部と言われる脇毛が生えている部分を中心に4~5㎝ほどの横切開を行います。

次に皮下を広く剥離して、その皮膚を反転させワキガの原因であるアポクリン腺を露出させていきます。

アポクリン腺を露出させたら、目で確認しながら皮下組織をアポクリン腺と一緒に切除します。

剪除法の手術の流れをまとめると、皮膚を切ってアポクリン腺を取り出し、組織ごと取り除くだけなので手術といってもそこまで大掛かりなものではありませんよね。

剪除法のワキガへの効果

剪除法を行うことで、ニオイの原因となるアポクリン腺や汗のもととなるエクリン腺そのものを皮下組織ごと切除することができるため、ニオイがなくなり汗の量も減少します。

汗腺そのものを取り除くため、ワキガへの改善効果も非常に高く再発のリスクも抑えられます。

また剪除法を行う際に、アポクリン腺と一緒に毛根も除去するので脱毛効果も期待できます。

剪除法の4つのメリット

剪除法には、たくさんのメリットがあるのでここでは剪除法の主な4つのメリットをご紹介します。

ワキガを確実に治療できる

剪除法の大きなメリットは、「ワキガを確実に治せる」ということです。

ワキガの根本的な原因は、ニオイを発生させるアポクリン腺によるものなので剪除法によってアポクリン腺そのものを取り除くことで、確実にニオイをなくすことができます。

アポクリン腺を切除してしまえば、半永久的にニオイで悩まされることはないので高確率で完治させることができるのが剪除法の魅力ですね。

汗の量を減らすことができる

剪除法は、アポクリン腺だけでなく汗のもととなるエクリン腺も切除することができるため多汗症の改善にも効果的です。

ワキガを発症している人の多くは、汗が異常に出る多汗症も同時に発症していることが多いと言われています。

そのため、エクリン腺から出る汗とアポクリン腺のもつニオイを発生させる働きによってさらに強烈なニオイを放つので、汗の量を減らすこともワキガの改善には効果的です。

剪除法ならこのアポクリン腺とエクリン腺の両方を除去することができるので、ワキガには最も効果的なんです。

保険が効くから自己負担額が少ない

剪除法は、ワキガ手術の中でも唯一健康保険が適用されます。

ワキガの主な治療法には、剪除法をはじめサーミドライ・ミラドライ・ボトックス注射といった様々な治療法がありますが、剪除法以外は保険が効かないため最低でも6万円~30万円ほどの費用がかかってしまいます。

剪除法であれば保険が適用されるので、両脇の手術を行った場合でも費用は4万円~5万円ほど。

自己負担額が少なくて済むのも剪除法の大きなメリットです。

ニオイの原因であるアポクリン腺を除去するので再発リスクも低い

ワキガの再発リスクが非常に少ないのも剪除法の大きなメリットです。

ニオイの原因を徹底的に取り除いてくれるので、ほぼ確実にワキガの完治が期待できます。

ごくまれに再発して再手術を希望する人もいますが、この場合手術を行った医師がアポクリン腺を完全に除去できていない(取り残し)ことが原因として多いので、剪除法を受ける場合は慎重にクリニックを選びましょう。

クリニックを選ぶときは「治療実績が多い」「口コミで評価が高い」といったポイントに注意して選ぶようにしてくださいね。

剪除法のデメリットは?

メリットの多い剪除法ですが、デメリットもあります。

ダウンタイムが必要(最低1~2週間の圧迫固定)

剪除法のデメリットとしては、ダウンタイムが必要という点です。

やはり皮膚を切開して行う術式なので術後1~2週間の圧迫固定が必要になります。

また傷口を縫合しているので2週間ほど後に抜糸もしなくてはいけません。

その分通院回数も増えるので、ダウンタイムに十分時間をかけられない人にとってはデメリットとなってしまいます。

患部が腫れたり傷あとが残る場合もある

また、剪除法による傷あとも1~2ヵ月ほどは安定しないため傷あとが完全に分からなくなるまでに時間がかかってしまいます。

術後すぐは患部が腫れたり赤みが出たりすることもあるので、しばらくは腫れや赤み・傷あとと付き合わないといけないことは覚悟しておいてください。

剪除法の実際の治療の流れは?

剪除法を実際に受ける場合の、治療の流れをご説明します。

STEP01
カウンセリング

院長が治療法について詳しくご説明します。手術をご希望される方は、手術の日程を決めます。

STEP02
治療の前日

入浴の際、ワキの毛をきれいに剃って下さい。

STEP03
当日

前開きのゆったりした洋服で御来院下さい。手術は局所麻酔で行います。
手術時間は約1~1時間半程度で 終了します。術後の内出血を予防するためにワキを圧迫固定します。手術の当日は、出来るだけ安静を保ち、ワキに負担がかからないようにして下さい。この日は、シャワー・入浴が出来ません。翌日からは、ワキを濡らさないようにしていただければ、シャワーは可能です。

STEP04
3日後:ガーゼ交換

傷および内出血の状態を確認します。状態が良ければ、圧迫固定はやや軽めのものになります。

STEP05
7日後:抜糸

経過に問題なければ、この日に抜糸します。翌日からは、ワキを濡らすことが出来ます。もし経過が遅い時は、抜糸は数日後になります。

STEP06
1ヶ月後:経過チェック

引用:http://www.sakura-beauty.com/wakiga/wakiga/(さくらビューティクリニック)

手術自体は麻酔も行うので痛みもなく、1時間~1時間半ほどで終わるので時間もかかりませんし割と手軽に受けられるかと思います。

手術そのものよりも、術後の固定やガーゼ交換、抜糸や経過チェックなどに時間と手間がかかるので剪除法を受ける場合は術後のダウンタイムに余裕を持たせておいたほうがいいですね。

剪除法の合併症やリスクは?

剪除法の合併症やリスクとして、傷あとが肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性があります。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)は、傷あとがいわゆるミミズ腫れのようになる状態で、剪除法を受けたあとに個人差はありますが、3ヵ月~1年ほど続く場合があります。

またケロイド体質の人も、肥厚性瘢痕よりも腫れや赤みが酷いケロイドになる場合があります。

傷あとの盛り上がりがあまり酷いときは、傷あとに盛り上がりを引かせるためのステロイドホルモンを直接注射する治療が施されることもあります。

剪除法はこんな人におすすめ

・ワキガを確実に治したい

・手術を受けたいけどなるべく費用を抑えたい

・汗の量を減らしたい

・長期的に安定した効果が欲しい

剪除法の一番のメリットは「ワキガを確実に治せる」「費用を抑えられる」ということです。

メスを入れずにワキガの治療ができるサーミドライやミラドライといった手術法もありますが、保険が効かない分費用がとても高額になってしまうので、なるべく費用を抑えたいという人は剪除法が最も最適です。

低価格で高い治療効果が期待できるので、術後のダウンタイムや傷あとなどが特に気にならないという人であれば、剪除法をおすすめします。

【まとめ】剪除法は効果が高くコスパも抜群

剪除法には、

・ワキガを確実に治せる

・保険適用で費用が安い

・再発リスクが少ない

・汗の量もニオイも同時になくすことができる

といったたくさんのメリットがあります。

費用面でいえば、他の術式と比べて10万円ちかくの差が出てくるので両脇4万円ほどで受けられる剪除法はとても魅力的ですね。

傷あとやダウンタイムといった欠点はあるものの、ワキの下であれば工夫次第で上手く隠すこともできるので、コスパも高く半永久的な効果が望める剪除法は、ワキガ治療の中でもおすすめの治療法です。